サンクコストは墓場に立つ(2019.1.12~14)

会場:京都芸術センター フリースぺース

日程:2019年1月12日(土)~14日(月・祝)

1月12日(土)19:00 / 1月13日(日)14:00/19:00★ / 1月14日(月・祝)14:00★

★=終演後にアフタートーク開催。13日ゲスト=上田誠(ヨーロッパ企画)、14日ゲスト小原延之


Co-program 2018 カテゴリーD「KACセレクション」採択企画

 

実験的な演技手法を取りいれながらリアルなシチュエーションを独特のグルーブ感でエモーショナルに展開させていく、夕暮れ社 弱男ユニット。

 

舞台上には夕焼けた死体がごろんとある。それをみんな迷惑なもんだから、あっちにやったりこっちにやったり…。悲しむのも哀れむのも良いけど、本当に思ってるなら、あなた引き取り手になってよ。いらん?

じゃあみんなでさよならを言って手を合わせて燃やそうか? みんなそうしてるもんな。(手を合わせつつ)ええのかな。ええんよな。今まで人類がしてきたことやし…。心の中には生きてはるわけやし…。

 

戻ってこない過去に囚われながらも愉快に生きる人たちの死生観のゆらぎを軽妙なタッチでコミカルに描きます。

 

※サンクコスト(sunk cost)…埋没費用のこと。事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止によっても戻ってこない投資資金または投資した労力をいう。

 

作・演出:村上慎太郎

出演:稲森明日香 向井咲絵 南志穂

安岐裕美 山下残 わっしょい、

舞台監督=長峯巧弥 照明=髙木里桜 音響=三橋琢 演出部=吉田香月、小原藍(睡眠時間)、岡本昇也

衣装=稲森明日香 宣伝美術=稲森明日香(デザイン)、向井咲絵(イラスト)、かしわとしゆき(写真)

制作=前田瑠佳(エイチエムピー・シアターカンパニー)、夕暮れ社 弱男ユニット


〈コメント〉

サンクコストとは”埋没した費用”という意味で取り返しのつかない費用はどうしようもないが「今までこんなに使ったし」「ここでやめたら」「こんなにやったし」と未練たらしくその費用をかけ続けることを言うのですがその言葉に魅力を感じまして今作が出来上がっていきました。

 

とある医学部との解剖棟の地下で”死体運び”にまつわる演劇で、山下残さんの大きな体を5人ほどで右に左に運びながらその重量感から見えてきた物語や会話紡いでいきました。(村上)